うーむ…。
やはり、ポージングも大事だが、
要はバランスだよな~。
『作業』の方が大詰めに差し掛かっているので、
フルスクラッチのほうは実際のところ全然手付かずなのだが
サンプル提出後のしばしの合間に考えてもみる。
「要はやはり設置した時の全体バランス。」
だよねえ。
フィギュアにおいて顔は確かに命(メイン)であることに違い無いが、
全体を見てのバランスというのも同じくらい大事だと思う。
まあ、体まで作るのだったらそれは当然か…。
今までのフルスクラッチで土台接地(?(一体型と言いたい))に
したものは無いのだが(土台を別に作ってそこに乗せて置いてた事はあるが)
今回はあえて土台(ベース)と一体で作ってみようかなとも。
…そしたら倒しにくくはなるかなとも思えるし…若干だけどw
韮沢さんの手がけた作品の本に書いてあったことなのだが、
(韮沢さんご本人の言葉でないが)1クリーチャーにつき
「だいたいSスカルピー1箱程度(使用)」とあった。
韮沢さんのクリーチャーには異形のものも多いので
使用するスカルピーの量もさまざまであろうが、
しかし、さすがに自分は「1体に1箱」ってのは…正直つらい。
できるだけ使用量を節約しなければ…。
(Sスカルピーは高いのだよ…1箱(450g)大体2,000円するのだよ。)
しかし、前にも述べたが、今回の頭部はちょっといつもよりでかい。
体をSスカルピー無垢で作ったらほんとに1箱は要りそうだ…。
勿論、中には芯を作る(入れる)予定にはしているが、
それでも今箱に残っているSスカルピーで足りるかちと心配ではある。
そして、さらにそこに土台までとなると…
ちょっと別素材も考えてみないといけないかな…。
(むか~しちょっと使ってみた「ファンド」はとうに固まってるだろうしなあ…w)
10cmにも満たないサイズのフィギュアを作る人は
ほんとすごいなあ…。
自分もあのサイズで納得いく造形ができるのなら
材料も少なくできるのになあ…(^^;)
今、(工業)技術的には、3Dのデータがあれば
立体造形が可能なんだよね。機械で。立体コピー機みたく。
医療用とか工業用とかの部品の製造などには使われているようだが、
アレを使ってしまえば…いずれは原型師の仕事も…
なんて思ったりもする。
昨今では映像作品だって、ゲーム作品だって、3Dのデジタルデータで
作っているものも多く、それを用いてのその機械による製法なら
サイズも思いのままにして造形が可能だし。
つまり、小さくてもオリジナルどおりのディテールが出せる。
そのまま着色まで出来ちゃうっていうものもあるし。
少し前の3Dデータではテクスチャによる見た目の補正もやってたが
(実際は角張っててペーパークラフトみたいな感じだったが)
今のデータなら立体造形にも用いられそうな感じだしな。
昔は一部の専門的技術・技能を持つものにしか出来なかった
絵画や造形も、道具などの進歩によって一般化され、
全ての技術・技能を持ち合わせていなくても
ツールによる補正で作品の制作が容易になった。
このフィギュアの分野もそうなってゆくのだろうか…。
不可逆であり、進歩でなく廃退な流れではあるのだがな…。