彦造さんの絵力の理由。
その一片ともされるものが書かれてあった。
(その本の執筆者の分析によると。)
(彦造さんの)父親の存在。
憧れとなる先駆者の存在。
そして、命をかけるほどの自虐(?)。
だとか。
彦造さんの父上のような父親の存在ってのは、
今更自分にはどうしようもない事なので、こればかりは仕方ない(真似できん)。
彦造さんは早くに母上を亡くされ、一人息子として
父にとても愛されて育ったそうだが、
同時にとても厳しく育てられたとか。
自分も父からは愛されていると思っているが、
厳しくは育てられては居ない。(母親も健在。)
まあ、こんな甘ったれた(甘ちゃんな)自分を見りゃ想像も易かろう(笑)。
彦造さんのお父上は、
「それ(仕事)がうまくできなければ腹を切れ。」と短刀を渡したとか。
そんな、物事に対する向き合い方?そういったものを厳しく教えた父親ってのは
すごいね。もちろん言うだけでなく、自らもそうとう律しておられたのだろうな。
憧れの人の存在ってのは自分にも幸いにしてある。
惚れやすい為に何人かあったりするのだが、
彦造さんももちろんその一人ですし。
・・・。あんましたくさんに惚れるのも良くないんかな…(^^;)
なんだろな~…。みんなそれぞれ「この人最高!」と思うのだが、
「100%この人の描く絵全てを完璧に同じように描きたい。」と思うかというと、
そこから自分にとっての完璧なものを作り上げたいと、ある意味虫のいい事を
思ったりするので、一つには絞れないんだよな。
(つまみ食いばかりしているから、いつまで経っても満たされんのかな…。)
そして、命をかけるほどの自虐…。か。
「自らを追い込むことによって極限状態で得られるエネルギーを絵に注ぎ込む。」
彦造さんのやられてたのは、食事(制限)で、塩・米・水等以外を一切断って、
その期間を過ごす。とか。(彦造さん元々虚弱でらっしゃったそうなのに。)
自らを餓えさせ、その中で得られる高揚感とか、そんなのをエネルギーにしていたとか。
「自らを飢餓状態に。」ってのは、山岳信仰とか…、なんていうんだっけ…苦行?
ああいうのでもやることだよね? 修験道?か。
んむー。つまり、神がかり的パワーを得るには、そこまで自分を追い込む必要が
あるって事かー…。
絵に対する姿勢が、つまりは文字通りの「一生懸命」なわけだ。
なるほど。絵に魂がほんとに注がれてるようなもんだ。
だからか、これほどまでに魅入られるのは…。
んー。
この「飢餓状態にする」という事を、それほどまでの本気の決意を持って
と見てもいいのだが、確かに、そこでしか得られぬものというものが
あるのだろうな。
ん~…。
絶食(みたいなもの)か~…。
一人暮らしやれば自然とそうなる可能性が自分には無きにしもだが(苦笑)
(彦造さんも何度もこれで倒れられたとか…)
自分これをやったら、たぶんあんまり保たんな~(^^;)。
いや、それ以前に、自分ビビリだから、”そういう”極致に至る前に
びびって止めちまうな。高揚感なんてもの得られる前に。(しぬ…。)
しかし、この荒行、彦造さんは小学生の頃からやられてたとかで…、
なんちう意志の強い…。
(そういう教え(信仰?)が伊藤家には代々伝えられていたらしいが。)
そんな苦行を何度もされても、彦造さんは100歳まで生きられた(凄)訳で。
もちろん自らを普段から鍛えておられたからであろうが…、
いや、やっぱちょっと今の自分にゃその勇気はないなー…。
やっぱ環境ってのも関係あるんだね…。
家庭環境だったり、時代環境だったり、自分を取巻く周りの環境だったり。
自らの意志の強さ というか
とにかく、自分はほんとに甘い。甘いんだなと、つくづく思わされた。
たしかに、ほんとにそうだ。こんなじゃ100%良い絵は描けない。至れない。
本気で命をかける意思が自分に無ければ、一生”それなり”なものだ。ね。
何事にも覚悟がないね。自分。・・・ビビりだから(;_;)エーン
先駆者としての「華宵」さんの良かった(絶大な人気を得た)理由は
「『美少年』が描けた事」だと書かれていた。(書いたのは彦造さんでなく本の執筆者)
美少年なんてかけねーよー(涙)。そうだよー、それが描けるセンスすら元々無けりゃ
極致とか荒行とかそんなの出来たってだめって事なんじゃーん…。
つうか…、自分、描くとしたら少年でなくオヤジだもんな…(笑)。どうすりゃいいんだ??
・・・。オヤジでえろすって…気持ち悪…(^^;)。
ああ、えろすって多分自分極端(違う意味)に考えすぎだね…
怪しい魅力を持ったオヤジって思えば…(微妙…)ダメダorz
(…ある意味今自分『瀕死』状態カモ(笑)。しかも自分で陥ったから『自虐』…?)
(・・・。最悪でし…(涙)。)