祖父筆の中に、えらくやわらかい筆があった。
こしはなく、使い込まれたせいか毛筆の肩(?)は削れ
毛羽立っている。
一見して、「これはさすがに使えないかな~…」
と思っていたのだが、一度墨をつけて使ってみると
(本来使うつもりだったのではなく、他の筆と取り間違えた)、
これがまた、硬く毛の揃った筆では決して出ない、
えらく味のある線が描ける。
こりゃ~、物事を見た目だけで判断してはいけんちうやつですな。
こしが無いため、べたーっとした線にしかならんと思っていたのだが、
以外にも荒っぽい線が出せ、重宝しそうな気配。
他の筆で無理してやらないと出せない表現が簡単に出せる…。
元々こういう風な線の出せるという筆ってのもあるのだろうが、
てんで素人なので、めっけもんした気分。
ちなみに、なかば削れかけの札(?)を見てみると…
『狼毛』(「毛」は難しい字の毛)と書いてある…。
…おおかみ? (^^;)
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