とりあえず。
今回の作業依頼も終了です。
たった1日しか使われないネタなんだけどね…。
しかし、こういうのも必要なんだなと思う。
自分はゲームの攻略本等を、攻略のためと言うより、
その他の記事を期待して購入するケースが多い。
(既に攻略済のタイトルの本も買ってしまう。)
関連イラストであったり、制作秘話だったり。
今は、ゲームの攻略といえば、ネットで個人が情報提供しちゃったり
してくれるサイトも多い。結構ありがたがられ需要もあるようなので、
より一層詳しい情報提供をがんばる人も多く、
そこを利用している人も結構居られるだろう。(自分もある。)
こうなると、やっぱり一層『本』という媒体には
違った期待をしてしまう。
そこでしか語られてない製作者側の苦労話とか、楽しかった事とか。
直接取材を行って得られる、貴重なネタ。
ビジュアル、ミュージックの話。
その本の為に新たに描き起こされたイラスト。
ゲーム作成途中で没ったイラスト、らくがき(←一番好w)。等々。
自分の場合は、特にやっぱりビジュアル面を期待してしまう。
本自体の見た目もそうだし、洗練された構成の美しさとか…。
力を入れているという部分の感じられるような凝った体裁とか。
表の見易さとか、色の使い方とか…。
そういうのはいろんなアイディアの参考になることもあるんだよね。
本屋でついいつも同じ本に目が留まってしまう。とかって無い?
好みの所為なんだろうが、無意識に目を留めてしまう何かが
その本の背表紙にはある訳で。
本屋で本を買う機会が減ってきている昨今では
あんまり必要とされなくなってきているのかもしれないが、
少しでも目に留まって手にとってもらうという機会を増やす為には
デザインというのは大変重要なんだよな。
その腕を自分のものに出来ればとても力強い。
イラストなどにも応用できると良いよな~…。
そういえば、
そういう「製作者秘話」を読んでいて思ったが、
プロでもやっぱり感じる所は同じ部分があるんだなあと感じた話。
…というか、プロでも同じような目に遭う場合があるんだなあ…
と思った話。
キャラクターデザインを頼まれたあるプロの方の話。
「キャラクターデザインを頼まれたのはいいが、
自分の個性を無くしてしまっているのではないかと思うような
葛藤があった。」という話。
このプロの方は、マンガ等でも元々活躍されている方で、
個性的なキャラクターを既に持っている方。
「そういう依頼の仕方をされるってのは、
やっぱ、クライアントとアーティストとの考え方の違いがあるんだなあ…。」
と感じた。
つまり、アーティストとしたら、「自分のスタイルで依頼された。」と
思いたいが、クライアントは単に知名度や、コネ等で行き当たっただけで、
そのクリエイターの個性より、イメージの事務的具現化の描き手として
依頼しているだけ という場合もあるって事。
自分では思い(考え)を具現化出来無いが、
それを換わりにやってくれる人…→出来れば自分の好きなアーティスト…。
という考えなんだろうな。
(ちなみに、この話は以前の「松本先生」の事例とは)
(タイプが若干異なっている事が伝わっている事を期待する。)
それって、アーティストにしてみれば、
嬉しい気持ちと嬉しくない気持ちと…。
選んでもらえた嬉しさと、自分の思う所と違う押し付けを
依頼されてるような気持ちになる複雑さ…。
「それって、自分じゃなくて良いのじゃないか…?」と思う気持ち…。
(クライアント側は「あなたなら…」と「期待」してお願いしてるんだろうが…。)
もちろん、アーティストの個性を見込んでお願いするケースも多いのだろうが。
これが、難しさなんだろうねー。集団でクリエイトする場合の。
逆にいえば、そこが楽しさでもあるのだが。
プロとして個性が立てば立つほど、考えの柔軟さが大切になってくるって事なんだろうな。
クライアント側にも少し考えて欲しい所もあるのだが(希望としては)、
表現者としての考え方の難しさも、他者に理解されないと思いつつも
やっぱり思わざるを居ない部分なんだよなあ…と、自分自身も思ったり。
無個性に機械的表現をする事への
疑問と葛藤と意思の決着。
分かりやすく言おうか…
目玉焼き出されて、そこではそのまま頂くのが決まりごとで。
どんな文化の人でもそこではそれが決まり事とされていて。
そうやって頂くのが美しい(スマート)とされて。
でも、「ちょっと塩振りたいな。」とか「しょうゆ…」とか
「フォークとナイフじゃなくて箸がいいな…」とか
そこであなたならどうするか。って話でしょうか…。違う?(笑)
個性的であればあるほどアーティストとして目立ちやすく、
自身にこだわりも強くある事が一般的であることから、
他の型にはめられるのが苦手な場合が多いんだよね。
しかし、その型を一度沿ってみることで今までと違う
自分自身では気づけなかった部分に気づく機会になることも
あるんだよね…。
まあ、
そのクライアントと「運命共同体」となれるような、
信頼感で仕事ができれば、どんな依頼だってがんばれるし、
意見交換もしあえて、お互い納得できてやれるし…。
そんな環境が構築できれば、いずれにしても最高だよね。
…だから、チームとしてのクリエイトしたかったんだけど、
未だスタンドアローンだよ~…w