気持ちと身体のバランスというのは
とても難しい。
日々の健康とかって話じゃなく、
表現の場での話。
出したい気持ちだけか強く、
身体、あるいは技術が追いついていない場合。
そういうのを目にしたりもするし自分でも起こる。
気持ちをキャンバスにぶつけるような芸術家であるなら
技術なんてのはその際後回しでもかまわないのだろうし、
そんな事(細かな技術等)はむしろ気にならないくらいの
ドライブがあるほうが良いのだろうと思う。
自分の場合は、「偶然を制御する」ということを狙っている。
偶然を大事にしつつもそこを生かし制御する。
100%制御された、線の一本の無駄の部分の無い絵というのも
自分は好きなのだが、自分はそこまで辛抱が無いのでw、
偶然の線をいかにコントロールして味方につけるか。
(厳密にいうと制御されたものはすでに偶然ではなくなっているのだろうがな…。)
その時に気持ちと身体のバランスが重要で、
気持ちが先走ると線が乱れ、逆に細部にばかりこだわると
全体のイメージが失われる。
(枠内にバランスよく描けないって事がまずだめなんだけどな…。)
今はまだ筆を入れる前に当たりをつけている状態でやっているが、
出来るならばいつかは無地からばらばらに線を入れていき、
最後にはブレの無い絵に仕上げる。これが夢。
(筆ってのは完全に毛の一本までを制御するのは難しいので)
(そこに「制御しきれていない偶然」が居る事を期待して筆というツールを選んでいる。)
そこまで完璧なイメージ力と集中力。そして技術力。
それが出来るようになるには、あと何年くらいかかるものだろうかな…。
生きてるうちに出来れば…いいな。
筆を最終ツールとするかと言う事も問題にはなるんだがな…。
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