うちは田舎である。
しかし、田舎=環境が良いということは必ずしも無く、
やはり年々と自分の中の風景の記憶も「昔のもの」になって行く。
家の周りの水田にももう何年も水が入らず(休田か)、
子供の頃見たアメンボやカブトエビはすっかり見えない
(水が入っていないのだからあたりまえだが)。
水田はカエルの声がうるさいが、水が張ってあるそれだけで
流れ来る風が涼しく感じられていたものだ。
季節になると昔はたまに飛んできていた蛍も
てんで飛んでくることもなくなって久しいが、
(これも周りに水がないからだろうな)
去年家の裏で玉虫を発見。
「写真だ!」と思って家を飛び出したが、撮影には失敗。
(肉眼でかろうじて見える距離(上空木の枝)には居たが、)
(カメラで撮ってもおそらく判別不能。)
と、今日、音も無く飛ぶトンボに混じって、ハチの飛ぶようなぶ~んという鈍い羽音。
視界を横切ったのは緑色の縦長の飛影。
「(縦長なのでカナブンではない…もしや)たまむしだー!!」
早速カメラを持って外へダッシュ。
あ、もちろん帽子もかぶって(笑)。
見失っていたが、無事切り株の上で発見!(何せ色が目立つしな。)
間違いなく玉虫だ。
「おっしゃ、今度こそは!(カメラに収めてやるー)」
とじわりじわりと接近…。
「(かしゃり)」
一枚撮ったものの、遠い。
「(も、もうちょっと近くに…。)」
じりじりと近づくと、
「ぶーん!」
飛んでってしまったーっ(T0T)
「あ~…。」
しばらく跳んでいる姿を目で追っていると、
ぶ~んぶ~ん。
とまるところが無いのだろうか、あたりを不規則に飛び回る、
と、(ぶ~ん)…こっち向いて飛んでくる…(ぶ~ん)!ち、近い…!!(ぴと)
「(ととととまったー)」
肩にとまられてしまいました(^^;)ドキドキ。
金縛りにあっていると、すぐにまた飛んで
すぐ近くのもといた切り株近くに飛んでいった。
我に返り、
「(飛んで来るところ、めっちゃシャッターチャンスやったやんか、勿体ねー!!)」
とはいえ、動きながら飛ぶものを正面からファインダーに収めて撮るなんて…
出来たらプロやな(笑)。(ピントがまず合わんよねオートじゃ。)
と、気を取り直して…
(こちらは携帯カメラで撮影のの画像。)
(そういや、こうやってフィルムカメラでない写真をアップするのは)
(初めてだがや…。)
(フィルムカメラでももちろん撮ったが、こちらは接写が出来ないのが如何せん。)
相手(玉虫)も慣れたのだろうか、
それからは私の接近を許してくれました。
しばらく私の相手をしてくれると、
切り株の影へもぐっていってしまいました。
カメラに撮れた事も、肩にとまられた事もうれしかったが、
また今年も玉虫が近くに見れた事がうれしい。